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人間失格 [書評]

※ネタバレ注意




すごく面白い本ですね。

しかしなんかこう、スッキリしませんね。

葉蔵は女が怖いと言いながらいかんなくそのプレイボーイっぷりを発揮し、死にたいと思えば人を巻き込んで死にぞこない、現実から逃げて酒に溺れ、女に溺れ、薬に溺れ、最後は廃人となり、彼の周りの一体どれだけの人間が不幸になるんですか。
読み進めている間は、なんとか、なんとか最後は立ち直ってくれるのではないかという、淡い期待を抱きながらも、裏切られ続け、最後は廃人というなんともスッキリしない展開に、読んだあとはしばらくもやもや感に付きまとわれ続けましたよ。

こんな、小説を書く太宰治という人物はどんな人物なのだろうと、Wikipediaを見てびっくりです。(学生時代の授業で自殺した人、走れメロススを書いた人、くらいには知っていましたが…)
葉蔵じゃないですか。
自身の人生を参考にしたような小説という印象を受けました。
心の変遷もきっと太宰治自身の心の内を吐露したものではないかと感じました。
事実はどうかわかりませんが…

結局彼は最後に妻と子を残して愛人と心中してるんですね。なんて身勝手な!

しかし小説としてはかなり面白いですね。
読みやすく、人の心に深く突き刺さる。
そして最後に考えさせられる。

きっと、彼の心の深い闇が苦しみが人の心の奥の普段隠そうとする弱い部分というものに強く作用するからではないでしょうか。

人間失格








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